【三角持ち合い(三角保ち合い)とは?】FXのチャートを学ぼう!
2018.12.04

【三角持ち合い(三角保ち合い)とは?】FXのチャートを学ぼう!

FXを始めたけれど、何を勉強したらよいかわからないという方は多いのではないでしょうか。
FXで勝つための早道は、チャートの重要なパターンを覚え、それを実戦で活用できるようにすることです。FXでは、類似のチャート・パターンが繰り返されるため、そのパターンをマスターしていればトレードにおいて絶対的に有利です。
そこで今回は、数あるチャート・パターンの中で、「三角持ち合い(三角保ち合い)」を紹介します。
三角持ち合い(三角保ち合い)は、FXの実戦でかなり頻繁に現れるパターンで、その後の相場展開をかなり高い確率で予測できます。
ここでは、代表的な三角持ち合い(三角保ち合い)を紹介し、それがなぜ現れるのか、トレーダーの心理や行動を読んでいきます。さらに、三角持ち合い(三角保ち合い)が現れた場面で、それをどのように活用すればFXで勝つことができるかについて考えてみましょう。

1. FXの三角持ち合い(三角保ち合い)とは?

FXの三角持ち合いとは

FX相場の三角持ち合いは、基本的な形があります。まず、その形から覚えていきましょう。

1.1 三角持ち合い(三角保ち合い)の基本

三角持ち合いの基本的な形は、次のように三角形の形をしています。
高値同士を結んだ「上値ライン」と安値同士を結んだ「下値ライン」に囲まれた、三角形の範囲が三角持ち合いです。

fx三角持ち合い図1

三角持ち合いは、上昇または下降相場の途中で現れ、トレンド(相場が一定の方向に動き続けること)が調整に入り、次第に値動きの幅が狭くなっていく特徴があります。
三角形の中には、5~7つの波ができやすく、いくつ目かの波が片方のラインに届かずに反転すると、反対方向にブレイクする確率が高いのです。
上図では、5つ目の波が下値ラインに届かずに反転し、反対方向の上に向けてブレイクしています。

それでは、いったい何のために三角持ち合いを見分けることが重要なのでしょうか?
それは、FXの相場で三角持ち合いが現れた場合は、その後の相場展開を予測しやすいため、エントリー・ポイントを決める際に大変役立つからです。

2. 三角持ち合い(三角保ち合い)の3つのパターン

fx三角持ち合いの3つのパターン画像

これまで三角持ち合いの基本形について説明してきましたが、ここで代表的な3つのパターンを紹介します。

2.1 上昇三角形型

上昇三角形型は、上昇トレンドの途中で現れやすく、やがて上昇トレンドに戻りやすいパターンです。

fx三角持ち合い図2

水平なレジスタンス・ライン(抵抗線)と切り上げラインに囲まれた三角形で、上値はレジスタンスで押さえられているものの、下値は徐々に切り上がり買い圧力が強くなっていることがわかります。高い確率で上方にブレイクするチャート・パターンといえます。

〇条件
・上昇トレンドの途中で現れること
・切り上げラインがあること

〇予測と対応
・上方にブレイクしやすい
・ブレイクを確認後、買いのエントリー

実際の相場では、すぐにわかるような綺麗な形では現れないため、見分けるにはある程度の訓練や経験が必要ですが、参考のため実際の例をお見せします。

fx三角持ち合い図3

2.2 下降三角形型

下降三角形型は、下降トレンドの途中で現れやすく、やがて下降トレンドに戻りやすいパターンです。

fx三角持ち合い図4

切り下げラインと水平なサポート・ライン(支持線)に囲まれた三角形で、下値はサポートで支えられているものの、上値は徐々に切り下がり売り圧力が強くなっていることがわかります。この形は、高い確率で下方に抜けるパターンです。

〇条件
・下降トレンドの途中で現れること
・切り下げラインがあること

〇予測と対応
・下方にブレイクしやすい
・ブレイクを確認後、売りのエントリー

fx三角持ち合い図5

2.3 対象三角形型

対象三角形型は、上昇または下降トレンドの途中、あるいはレンジ相場でも現れます。上値を切り下げているレジスタンス・ラインと下値を切り上げているサポート・ラインに囲まれた三角形で、この場合は、どちらにブレイクするか判別が難しいパターンです。

fx三角持ち合い図6

〇条件
・切り上げ・切り下げラインに囲まれている
・対象三角形となっている

〇予測
・どちらにブレイクするかの予測が難しい

〇対応
【トレンド相場の場合】
・ブレイクを確認後、元のトレンド方向にのみエントリーが可能
【レンジ相場の場合】
・様子見に徹する

fx三角持ち合い図7

以上が、三角持ち合いの代表的な3つのパターンです。

注意

相場に一定の方向性がなく、値が狭い範囲で行ったり来たりしているものをレンジ相場といいます。
このレンジ相場に現れる三角持ち合いは、たとえ上昇・下降三角形型であっても、元のトレンドがないため、その後相場が上下どちらに行くかは全くわかりません。
どちらかにブレイクしたら、その方向に大きく伸びることもありますが、その後の展開を読み難い場合も多く、しばらく様子を見ることをおすすめします。



三角持ち合いのパターンまとめ

・三角持ち合いは、上昇または下降相場の途中で現れ、その後の相場展開を教えてくれるチャート・パターン
・三角持ち合いは、上昇三角形型、下降三角形型、対象三角形型の3種類がある。
・上昇トレンドの途中に現れやすい上昇三角形型は、高い確率で上方にブレイクする
・下降トレンドの途中に現れやすい下降三角形型は、高い確率で下方にブレイクする
・トレンド相場とレンジ相場の両方に現れる対象三角形型は、どちらにブレイクするか判別が難しい
・レンジ相場で上昇三角形型や下降三角形型の三角持ち合いが現れても、その後の展開を読み難いのでトレンドを待とう

3. 三角持ち合い(三角保ち合い)の実践

FX三角持ち合いの実践画像

三角持ち合いの基本と代表的な3つのパターンを覚えたところで、次はいよいよ実践編に入っていきましょう。
FXの実戦で、三角持ち合いをどうやって見つけ、どのように活用するのか、腕の見せ所ですね。

3.1 トレーダーの心理・行動を読み、相場を予測する

実践編の初めに、三角持ち合いでは、他の投資家やトレーダーがどのように考え、どう行動しているか、そして、その分析から相場をどう予測するかについて考えてみましょう。

仮に、今上昇トレンドの最中だとしましょう。
上昇トレンドでは、買いポジション持ちのトレーダーには、「含み益」(ポジション決済前で利益が出ている状態)が生じています。
その儲かっているトレーダーの中で、短期売買勢を中心に、「儲かっている今のうちに決済して、利益を確定しておこう。」と考える人たちが、一定数出てきます。
そのため、①「売りの決済注文」が出され、相場はトレンドと反対方向に動き始めます。
すると、相場がトレンドと逆行し始めたのを見て、短期売買で稼ごうとするトレーダーが②「新規売り」で参入してきます。

一方で、トレンドに乗り遅れていたトレーダーで、まだ上昇トレンドは続くと考える人が、相場が少し下がったのを見て、ここがチャンスとばかりに③「新規買い」で参入してきます。

このように、売りと買いの力がぶつかり合って拮抗するため、値動きは次第に小さくなり三角持ち合いとなりますが、その間に売りと買いのポジションは積み上がって増えていきます
そのため、三角形枠のすぐ上側には、新規売りポジションの損切(ストップ)設定が積み重なり、逆に三角形枠のすぐ下側には、新規買いの損切が集中することになります。
そして、後に相場が一方向にブレイクするとき、この「損切」が巻き込まれ大きな値動きに発展していくのです。

ここでの見極めは、②「新規売り」で参入してきたグループは、トレンド方向に逆らった短期売り(逆張り)のため、すぐに逃げられる体勢をとっていることです。
一方の、③「新規買い」グループは、トレンドに乗ろうとしている(順張り)ため、短期だけでなく、じっくり儲けてやろうと考える中期・長期売買勢が多く混ざっているということです。
このような違いから、やがてどちらが勝つかは明らかですね。風向きが少しでも変わったら、②「新規売り」の短期売買勢はすぐに逃げてしまいますから、最終的に相場は元の上昇トレンドの方向にブレイクしていくのです。

また、FXのトレンドは、政治・経済的要因や相場が一定の節目を超えるなどの明確な原因があって発生します。したがって、それらの要因を上回るような材料が新しく出てこないとトレンドは簡単には転換しないのです。このことからも、トレンド相場で現れた三角持ち合いは、やがて元のトレンドに戻ると判断でき、大きなトレードチャンスとなるのです。

3.2 三角持ち合い(三角保ち合い)の探し方

それでは、三角持ち合いはどうやって探せばいいのかについて説明しましょう。
穴が開くほどチャートを睨んでいるだけでは、三角持ち合いを見つけるのは難しいですよ。綺麗な形で現れることは滅多になく、早く見つけることができるようになるには経験や訓練が必要なのです。
しかし、初心者に効果的な方法はあります。
目立つ高値と安値をラインで結び、その幅が次第に広がっているか狭くなっているかを観察していくことです。そうすると、ライン同士が交わるポイントで、意外に早く三角持ち合いを見つけることができるでしょう。ライン描画もすぐ慣れますので、ぜひ練習してみてくださいね。
証券会社にデモ口座を開き、MT4(メタトレーダー4)という取引ツールをダウンロード(無料)すれば、平行や斜めのライン描画機能が付いています。

fx三角持ち合い図8

なお、ラインは、ローソク足のヒゲ同士、または実体同士を結ばないといけないということはありません。ヒゲと実体を結び付けてもよく、またヒゲの中間辺りでもよいのです。
ラインは、あまり厳密に引こうとせず、アバウトに結んでも機能します。あくまで、相場の大局を知るための補助ツールに過ぎないということを覚えてください。

3.3 実践での応用と勝ち方

それでは次に、FXの実戦で三角持ち合いが現れた場合、どのようにエントリーすれば効率よく勝てるか、また、利益確定と損切はどう行うべきかを紹介します。

なお、事例では「上昇三角形型」を使いますが、他の形でも考え方は同じです。

fx三角持ち合い図9

エントリー・ポイント

    

エントリーができるのは、次の条件を満たした場合のみです。

①上昇トレンドの途中に現れた三角持ち合いであること
②トレンド方向と同じ方向にブレイクしたこと

エントリー・ポイントは、相場が三角持ち合いを抜けてブレイクする箇所で、図の「緑〇」のポイントです。

注意

①上昇トレンドでは、上方向にブレイクした場合にだけ買いエントリーができます。
トレンドに対して逆方向にブレイクしても、エントリーはできません。
②ブレイクするとみせかけて、戻ってしまう「ダマシ」もあるため、確実に三角持ち合いを脱したことを確認してからエントリーすべきです。
③ブレイクをしっかり確認せずに、三角持ち合いの内側でエントリーするのも止めましょう。三角待ち合いの状態がまだ続くかもしれず、また、反対方向に抜けてしまう可能性もあるからです。

 

利益確定

ブレイク後は上昇トレンドに戻る可能性が高く、また、三角持ち合い内部でエネルギーを溜め込み大きな値動きに発展しやすいことから、比較的大きい利益を目標にします。
相場の上昇目安は、三角持ち合いに入る直前の上昇幅A~C(緑ラインの長さ)を基準に、同程度の値幅B~Dを見込み、利益確定ラインをDに設定します。
FXのトレンド相場では、相場は「N字」の形を描きながら上昇・下降しますが、N字の右辺と左辺がほぼ等しくなりやすいことから計算しています(N計算値)。なお、この幅はあくまで目安ですので、状況に応じて臨機応変に対処します。

fx三角持ち合い図10  

損切

買いでエントリーする場合の損切ラインは、直近安値の少し下に設定します。
上図の赤ラインが損切ラインですが、値がこの赤ラインまで下がってしまったら、下値を切り上げてきたという大前提が崩れてしまうため、すぐに逃げるべきです。

4. まとめ

fx三角持ち合いのまとめ

【三角持ち合いとは】
・三角持ち合いは、上昇または下降相場の途中で現れ、その後の相場展開を教えてくれるチャート・パターン

【三角持ち合いのパターン】
・三角持ち合いは、上昇三角形型、下降三角形型、対象三角形型の3種類がある。
・上昇トレンドの途中に現れやすい上昇三角形型は、高い確率で上方にブレイクする
・下降トレンドの途中に現れやすい下降三角形型は、高い確率で下方にブレイクする
・トレンド相場とレンジ相場の両方に現れる対象三角形型は、どちらにブレイクするか判別が難しい
・レンジ相場で上昇三角形型や下降三角形型の三角持ち合いが現れても、その後の展開を読み難いのでトレンドを待とう

【三角持ち合いの実践】
・三角持ち合いの探し方は、チャートの目立つ高値と安値をラインで結び、その幅の広がり具合やライン同士が交わるポイントを観察する
・エントリーポイントは、上昇三角形型ではレジスタンス・ラインを上に超えた時、下降三角形型ではサポート・ラインを下に超えた時がおすすめ
・利益確定の目安は、三角持ち合いに入る直前に上昇したpips幅と同程度
・値動きが、上昇三角形型では直近安値を超えたら、下降三角形型では直近高値を超えたら損切りしよう


三角持ち合いは、使い方を誤らなければFXトレードで心強い味方になるものです。
しかし、誰でもすぐにわかるように、綺麗な形で現れることはあまりありません。そのため、初心者のうちはなかなか見つけることが難しいですが、FXチャートに対面するときは、ただ漫然とチャートを眺めるのではなく、相場の高値・安値にラインを引き意識して探していけば、必ず早く見つけることができるようになります

また、FX取引は、勝てる確率が高い場面のみに絞って参加しなければなりません。その時の相場状況がどのような状態か(上昇トレンドか、下降トレンドか、レンジ相場かなど)をまず見極めることが先決で、相場の方向性に逆らったトレードは決して良い結果を生みません。
三角持ち合いなどのチャート・パターンも、常に相場の大局的な方向性を踏まえた上で初めて効果的に活用できるものです。したがって、三角持ち合いを使ったエントリーも、トレンドの向き沿った方向にだけ行うことができることを忘れないでください。

その点を踏まえながら、有効なチャート・パターンをマスターしていけば、確実にトレードのチャンスが広がり明るい展望が開けていくでしょう。