FXの取引時間まとめ!各市場の時間と季節による違いを理解しよう

2019.02.07

FXの市場は、土日を除いた平日24時間オープンしていますが、実は市場や時間帯ごとに特性があります

なぜなら市場ごとで、参加してくるトレーダーの数や資金力に差があるからです。
例えば、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯は、非常に激しい値動きをします。

そのため各市場の特性を知ることで、注意をしなければいけない時間帯や様子を見たほうがいい時間帯が理解できます

そこでこの記事では、市場ごとの特性や時間帯ごとのトレードのポイントをご紹介します。
記事を読むことで、市場の時間帯を意識した優位性のあるトレードができます

1. FX市場は平日24時間トレード可能

fxは24時間トレード可能の画像

FXは株式投資と違い、平日24時間いつでも取引ができます

日中は仕事がある会社員や子育てなどで忙しい主婦の方でも、ライフスタイルに合わせてトレードができるので、副業に最適といえるでしょう。

また仕事や家事が落ち着いた夜は、価格が動きやすいタイミングでもあります。
そのため短い時間しかチャートを見られなくても、効率よくトレードができます。

1.1 FXは平日24時間いつでもトレード可能

FXでは、平日24時間どこかのマーケットが開いています。

24時間トレード可能の画像

市場が開いている時間
(夏時間が導入される時期は、東京、香港、シンガポール以外の市場では、1時間早くなります。)

図を見ると、途切れることなく市場がオープンしていることがわかりますね。
特に、赤点線枠で囲っている時間帯は、ロンドンとニューヨーク市場が同時に開いてる時間(夏時間は1時間早くなる)です。
この時間帯は、レート(価格)を動かす力を持ったトレーダーたちが、数多く参加してくるので、相場が活気付きます
そのため、仕事が終わった後でも、子供を寝かしつけた後でも、誰でもチャンスがあるといえます。

1.2 夏と冬のFX取引可能時間

為替市場の1日は、オセアニア市場のウェリントン(ニュージーランド)、次いでシドニー(オーストラリア)と順番に始まります。 それから、アジア市場の東京→香港→中東→欧州、そしてニューヨーク市場で終わりです。

それぞれの市場が、日本時間の何時にあたるかを知ることは大切ですが、重要なポイントがあります。

それはアジア市場のほかは、季節により夏時間(サマータイム)と冬時間(標準時間)があるということです。


ワンポイント: 冬時間・夏時間(サマータイム)とは

冬時間は、標準時間といわれています。
一方で夏時間とは、期間中、標準時間より1時間進める期間のことをいいます。


【夏時間(サマータイム)】

サマータイム期間
米国4月第1日曜日(午前2時)~10月最終日曜日(午前2時)まで
欧州・ロシア3月最終日曜日~10月最終日曜日まで
NZ10月第1日曜日~3月第3日曜日まで
豪州10月最終日曜日~3月最終日曜日まで


ややこしい話ですが、北半球と南半球は季節が逆なので、北半球が冬時間のときは、南半球は夏時間です。

2. それぞれの市場の取引時間

それぞれ市場の取引時間の画像

平日24時間取引できる為替市場のなかでも、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場は、世界3大市場と呼ばれています。
FXではこの3大市場の時間ごとの特性を知ることが大切です。

なぜなら、取引が活発になる時間帯や値動きが荒くなる時間帯を知っていれば、トレードが優位になるからです。

3大市場タイムテーブル(冬時間)
(米国・欧州では夏時間になると、経済指標など1時間早くなります)

3大市場タイムテーブルの図

ここでは、この3大市場とオセアニア市場(ウェリントン・シドニー)を含めた4市場のポイントについて説明いたします。

2.1 オセアニア時間

オセアニア市場は最も早く開く市場ですが、流動性が低く、値動きが起こりにくいという特徴があります。

ただし流動性が低いため、この時間帯に『売り・買い』どちらかに注文が集中すると、一瞬にして大きな動きが起きます。
『Flash crash(フラッシュクラッシュ)』と呼ばれる瞬間暴落も、この時間帯に起こることが多いです。

例えば記憶に新しいところで、2019年1月3日午前8時ごろ、フラッシュクラッシュを起こし、大幅な円買いが発生しました。

オセアニア・フラッシュクラッシュの図

オセアニア時間は、動きは起こりにくいですが、このような急激な動きを起こす可能性があります。
そのためトレードの際には、レバレッジの調整や損切りの設定が不可欠です。

また月曜日のオセアニア市場では、金曜日の最終レートと月曜日の開始レートにズレが生じる『窓開け』という現象がよく起こります。
窓開けの詳細については、後ほど説明します。

2.2 東京時間

東京時間は、日本の投資家や金融機関などがメインで参加する時間帯です。
そのため、ドル円やクロス円(ユーロ/円やポンド/円など)と呼ばれる『円』絡みの通貨ペアが動きます

一方で、『ユーロ/ドル』や『ポンド/ドル』などの円が絡まない通貨は動きづらいという特徴があります。

またロンドン市場やニューヨーク市場に比べると、規模が大きくないため、レンジをブレイクしにくいのが東京時間です。

東京時間で最も活発に取引される時間帯は、仲値が発表される時間(9:55)です。

ワンポイント: 仲値とは

当日の為替両替レートが決まる時間のことで、このタイミングでドル高になる傾向があります。


そのほかの時間帯は、比較的もみ合いになることも多く、材料がなければ動きにくいともいえます。

2.3 ロンドン・欧州時間

ロンドン・欧州時間は、世界の取引高の40%(第1位)ほど占めているといわれています。
そのため、欧州時間が始める16時あたりから、ユーロやポンドを中心に、活発に取引されるようになり値動きが激しくなります。

また東京市場で抜けなかったレンジをブレイクするのも、この時間帯に起こることが多いのが特徴です。
特に市場がオープンした直後は、東京時間でできた高値・安値のレンジを試してから、反対方向に動いていくことも珍しくありません。

いわゆる『ダマシ』と呼ばれる値動きには十分注意が必要な時間帯です。

ロンドン時間・ダマシ注意の図


上図は東京時間(白枠)と欧州時間(オレンジ枠)をざっくりと分けたものですが、値幅の大きさの違いがわかりますよね。
そして、一度東京時間の安高値をブレイクしたように見せてから、反対に動いているケースも頻繁にあるのがわかります。

ロンドン・欧州時間で値動きが特に活発になる時間帯としては、経済指標などが発表されるタイミング(18時〜20時頃)やニューヨーク時間と重なるタイミング(22時〜1時頃)です

また『ロンドンフィックス』と呼ばれる、日本でいうところの『仲値』を決める時間である24時・1時あたりも、値動きが激しくなります。

2.4 ニューヨーク時間

ニューヨーク時間は、欧州と米国のトレーダーが大勢参加するので、市場の流動性が最大になる時間帯です。
流れをつかめれば、大きな利益を狙えますが、乱降下する値動きに振り回されるリスクもあります。

ニューヨーク時間の特徴としては、経済指標の発表が多いことが挙げられます。
アメリカの経済指標は『ドル』に直接影響しますので、各通貨ペアも値動きが激しくなります。

また、NYオプションカットやロンドンフィックスの時間もトレーダーたちの思惑が働いて動きが荒くなるので注意が必要です。

ワンポイント

オプションカットとは、ある通貨を定められた期日に定められた価格で売買する権利のことをいいます。

3. 月曜日の開始時間と窓開け

FX窓開けの画像

FXの取引が始まる月曜日の朝は、多くのトレーダーに意識されている時間帯です。
なぜなら、『窓開け』と呼ばれる現象が起こることが多く、「トレードのチャンス」と待ち構えているトレーダーや前週からポジションを持ち越したトレーダーが注目しているからです。

月曜日の朝のポイントを確認してみましょう。

3.1 月曜日の開始時間と窓開け

FXの開始および終了時間は、月曜の午前7時前後〜土曜の午前7時前後(アメリカ標準時間)です。(注1)。
これは主要な市場が、土日は休みのためです。

しかし、実は中東の一部の市場では取引をしています。
中東市場の値動きは、大きくは動きませんが、それでも取引はおこなれています。
そのため週明けのFX会社のレートをみると、金曜日の最終レートと月曜日の開始レートにズレが生じることがよくあります。

これを『窓開け』と呼んでいます。

FX窓開けの図


窓開けはよくありますが、大きな損失を抱え込むようなレートが飛ぶことはあまりありません。
ただし、土日に政治的な発言やテロがあった場合など、大きな窓開けとなる可能性もあります。
週をまたいでポジションを持ち越す場合は、レバレッジや損切りの設定を必ずしましょう

注意1

開始・終了時間はFX会社により異なってきますので、詳しくは各FX会社のHPなどでご確認ください。

3.2 窓あけの注意点

週をまたいでポジションを持ち越す場合は、窓開けに注意する必要があることはご理解いただけたかと思います。

そして、もう一つ注意してほしい点があります。
それは『窓開けを利用したトレード』での注意です。

窓開けを利用したトレードとは、月曜日の朝にチャート上に『窓』を確認したら、窓が開いているのと逆にポジションを持つトレード方法です。
これは「開いた窓は、必ず閉まる」との考えからくるもので、飛んだレートは元の水準に戻ることを期待したトレードといえます。

例えば、先ほどの窓が開いた例でいうと

fx窓開け注意の図


①で窓開けを朝に確認したら、開いた方向とは反対のポジション(この例ではドル買い)を持ちます。
その後、②で窓埋めが完了となり、利益をあげることができます。

このように窓開けを利用したトレードは、シンプルで初心者にも人気のトレード方法です。

しかし注意してほしい点があります。
それは、「窓は必ずしもすぐに埋まるとは限らない」ということです。

上記の例は1時間足ですが、このケースでも窓が埋まるのに15時間ほど要しています。
窓はすぐに埋まる時もあれば、数日あるいは数週間かけて埋まるときもあります

そのため、窓開けを利用したトレードの場合は、

1. 損切りを徹底する
2. レバレッジを低くおさえる
3. 時間をもうけて、埋まらない場合は決済する

など、ルールを決めて取引しましょう。

4. 取引できない時期

FXトレードできない時期の画像

24時間動き続ける為替相場ですが、動かない時期や取引できない時期があります。
それはクリスマスシーズンやお正月の時期です。

4.1 クリスマス

日本ではクリスマスの季節は、お店も賑わっていますが、海外ではお店を閉めてしまうのが一般的です。
FX市場も同じで、海外市場はクローズしています。
東京時間はオープンしていますが、12月25日が平日の場合でも、7時〜15時まで通常の時間より短くなります。
それだけ海外では大切なシーズンなんですね。

クリスマスシーズンは流動性も少なく、ほとんど値動きが見られません
無理してポジションを持たず、ゆっくりしてもいいかもしれませんね。

4.2 お正月

元旦は、平日であっても取引ができません
これは世界中の市場がお休みのためです。
前日の大みそかや翌2日は通常の取引ができますが、FX会社により、営業時間や休みになるところもあります。

年末年始は、営業時間など変則になることがありますので、お使いのFX会社のスケジュールをチェックしておきましょう。

また、1月2日、3日あたりは流動性が極端に少なく、予想もつかない値動きを起こすことがあります
リスクに備えて、ロスカットやレバレッジの管理をおこないましょう。

5. まとめ

FX取引時間まとめ画像

本記事のまとめです。

・FXは平日24時間取引可能
・アジア市場のほかは、夏時間と冬時間がある
・市場ごとに特性がある
・月曜日の朝には『窓開け』が発生するときがある
・クリスマスやお正月は、取引ができない

また3大市場のポイントは次のとおりです。

【オセアニア時間の特徴】
・流動性が低いので、価格は動きにくい
・まれに急激な動きを起こす

【日本時間の特徴】 ・円絡みが動きやすい
・もみ合いになることが多い
・仲値(9:55)に向けて、ドル高になる傾向がある

【ロンドン・欧州時間の特徴】
・世界一の取引高
・市場がオープンする17時ごろから動きやすい
・東京時間にできたレンジを試してから、逆方向に動く『ダマシ』がよくある
・経済指標の発表やロンドンフィックスのタイミングは、値動きが激しくなるので注意が必要

【ニューヨーク時間の特徴】
・ロンドン時間と重なる時間帯は、一番取引が活発になる
・経済指標の発表が多く、値動きが激しくなる
・オプションカット・ロンドンフィックスでの乱降下に注意

いかがだったでしょう。
チャートを見るだけではなく、世界中の時間を意識すれば、トレード戦略も変わってくるのではないでしょうか?
この記事が、あなたのトレードに役立てば幸いです。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」