【サポートライン・レジスタンスラインとは?】相場を学ぶための第一歩

2019.02.27

サポートラインレジスタンスラインは、FXトレードにとって非常に重要なラインです。
サポートライン・レジスタンスラインは、相場の節目として多くのFXトレーダーが注目するポイントで、相場はこれらのラインによって大きく影響を受けるのです。

このため、FXのトレード技術を向上させていくには、サポートライン・レジスタンスラインの意味や役割を知り、その活用方法をマスターすることが大切です。

今回は、サポートライン・レジスタンスラインの意味や役割、ラインの引き方などを紹介するとともに、実戦における有効な活用方法について説明いたします。

1. サポートライン・レジスタンスラインとは?

fxサポートライン・レジスタンスラインの基礎

初めに、サポートラインとレジスタンスラインの基本について、学んでいきましょう。

1.1 サポートラインとは

サポートラインは、FXの相場で下値を支持する価格帯のことで、下値支持線とも呼びます

fxサポートラインの図


上図で、赤いラインがサポートラインですが、相場がその価格帯で何度か支持されているのがわかります。支持する回数が多くなるにつれ、サポートラインとしての機能も強くなります。
サポートラインは「価格帯」であるため、そのラインは水平になります。

1.2 レジスタンスラインとは

レジスタンスラインは、サポートラインとは逆に、上値を押さえる価格帯で上値抵抗線ともいいます。

fxレジスタンスラインの図


上図の赤いラインがレジスタンスラインですが、相場の上値がその価格帯で何度も押さえられています。押さえる回数が多くなるにつれ、レジスタンスラインとしての機能も強くなります。
レジスタンスラインは、サポートラインと同じく「価格帯」であり、そのラインは水平です。

1.3 サポートライン・レジスタンスラインの引き方

サポートライン・レジスタンスラインはFXチャートに自然に現れるものではなく、自分で目星をつけてラインを引く必要があります。

前で掲載した図のように、相場で高値の複数点同士を結ぶ、または安値の複数点同士を結んで水平線になれば、もちろんそれらはサポートライン・レジスタンスラインとなります。

複数点同士を結べなくても、次のように高値・安値の1点だけに引くものもサポートライン・レジスタンスラインです。
まず、相場の高値と安値にラインを引きます。
高値と安値の両方に引ける場合は、必ずセットで引くようにします。

fxサポートラインの引き方の図


上図で、相場の高値と安値にラインを引きましたが、上がレジスタンスライン、下がサポートラインです。 これはどちらも、高値または安値の1点しか相場と接触していないようにみえます。

支持・抵抗の実績をみる
チャートを左側にずらして、過去にそのラインが高値または安値と接触していないかをみます。MT4の場合は、ズームアウト(-マーク)でチャートを縮小表示すれば、より広範囲の相場を見ることができます。

【上のチャートを縮小表示したもの】

fxサポートライン縮小の図


すると、レジスタンスラインは直近で何度も相場を押さえてきたことがわかります。このように相場を跳ね返す回数が多いほど、強力なラインとみることができます。
一方のサポートラインは、直近で相場を支えたことはなかったようですが、今後そのラインが下値を支持する力を発揮するかどうかを、これから観察していくことになります。

2本以外にも引けるラインは引く
下図のように、上下両方のラインの間を注意して見ると、価格が支えられている箇所が見つかりました。これもサポートラインとして追加します。

fxサポートラインを追加の図


引き方はアバウトでもOK
なお、ラインの引き方ですが、ローソク足の実体とヒゲのどちらに接触させたらよいか悩む方がいらっしゃいますが、どちらでも構いません。
サポートライン・レジスタンスラインと呼んでいますが、これは支持帯であり抵抗帯です。本当はラインではなく、一定の値幅を持った帯と考えた方が適切といえるでしょう。
したがって、初めはアバウトに引いておき、後でずらしてマッチする位置に調整すればよいのです。

2. サポートライン・レジスタンスラインの活用と注意点

fxサポートラインの注意点の画像


次は、サポートライン・レジスタンスラインの活用方法と活用する際の注意点についてみていきましょう。

2.1 サポートライン・レジスタンスラインの役割転換

サポートラインは相場を支える働き、レジスタンスラインは相場を押さえる働きがありますが、ブレイクされた後はその役割が反対になります。
すなわち、ブレイク後には、サポートラインだったものは新しいレジスタンスラインとして、またレジスタンスラインだったものは新しいサポートラインとして機能しやすくなります。そのようにサポートライン・レジスタンスラインの役割が転換することを「サポレジ転換」、または、「ロールリバーサル」といいます。

下図は、ブレイク後にレジスタンスラインがサポートラインに転換した例です。

fxレジスタンスラインが転換した図


相場を押さえていた働きが、ブレイク後は支える働きに変わったことがわかります。
また下図は、ブレイク後にサポートラインがレジスタンスラインに転換した例です。

fxサポートラインが転換した図


相場を支えていた働きが、ブレイク後は押さえる働きに変わったことがわかります。

2.2 サポートライン・レジスタンスラインのブレイクを見極める

サポートライン・レジスタンスラインは、やがていつかはブレイクされます。
サポートライン・レジスタンスラインのブレイク時は大きなトレードチャンスですが、ブレイクにはダマシも多く、ブレイクしたと見せて逆行してしまうパターンも少なくありません。
したがって、ブレイク時のダマシに引っ掛からないよう、本当にブレイクしたかどうかの見極めが非常に重要となります。そこで、このブレイクの瞬間に騙されないようにするには、何を確認すればよいかみていきましょう。

相場がラインをブレイクした直後は、まだローソク足が伸縮を繰り返している最中で確定していません。確定前のローソク足は、一旦ブレイクしてもまた縮んでしまい、結局ダマシだったという例が多々あります。そのような場合は、チャート上では長いヒゲとして残ります。

fxレジスタンスラインだましの図


【ブレイクしたローソク足が確定するのを見届ける】
本当にブレイクしたかどうかは、ブレイクしたローソク足が確定するのを見届けることが必要です。下図のように、ローソク足が確定し、実体上の終値がラインを超えていれば、高い確率でブレイクは成功したとみることができます。

fxブレイクしたローソク足の図

2.3 サポートライン・レジスタンスラインの注意点

サポートライン・レジスタンスラインは、1分足、5分足などの短期足より、1時間足、4時間足、日足など長期足に引いたものの方が、重要度は格段に高くなります。短期足のサポートライン・レジスタンスラインは比較的簡単にブレイクされやすいですが、長期足のラインは支持や抵抗の力が大きいのです。

また、1度より2度、3度と跳ね返したラインの方が信頼性は高く、働きも強いといえますが、どのように強いラインもやがて必ずブレイクされます。したがって、サポートライン・レジスタンスラインを過度に信頼しすぎるのも止めた方が無難です


サポートライン・レジスタンスラインの役割・引き方まとめ

・サポートラインはFX相場で下値を支持する価格帯、レジスタンスラインは上値を押さえる価格帯である
・ラインの引き方は、相場で①高値の複数点同士を結ぶ、②安値の複数点同士を結ぶ、③複数点を結べなくても高値・安値の1点だけに引く
・サポートライン・レジスタンスラインは、支持帯・抵抗帯で一定の値幅を持った帯であるため、初めはアバウトに引き後で調整する
・ブレイク後には、サポートラインがレジスタンスラインに、レジスタンスラインがサポートラインに役割転換する(サポレジ転換・ロールリバーサル)
・ブレイクの見極めは、ローソク足がラインを超えて確定することにより行う
・サポートライン・レジスタンスラインは、短期足より長期足に引いたライン、また、回数多く跳ね返したラインの方が信頼性・重要度が高い


3. サポートライン・レジスタンスラインを用いた実践

fxサポートラインの活用の画像

それでは、いよいよサポートライン・レジスタンスラインを活用して、実戦でエントリーを行ってみましょう。

3.1 エントリーの見極め方

下図は、相場がレジスタンスラインをブレイクした時の様子です。

fxレジスタンスラインブレイクの図


下図は、ブレイク時のチャートを拡大したものです。

fxレジスタンスラインブレイクの図2

ローソク足がラインを超えて確定したポイント=エントリー①

前で説明したように、ローソク足実体の終値がラインを超えて確定すれば、高い確率でブレイクが成功したとみることができます。したがって、「買い」エントリーの1番目の候補になります。

この場合、次のローソク足がスタートしないと前のローソク足が確定したかどうかを判別できないため、実際の買いポイントは次のローソク足のスタート地点になります。

ただし、エントリーを成功させる確率をより上げるためには、もう一つ確認したいことがあります。

ロールリバーサルを確認できたポイント=エントリーポイント②

ブレイク後に相場が逆行してくる現象はしばしば起こります。前にサポレジ転換の説明をしましたが、サポートライン・レジスタンスラインの役割が反対になっているために、逆行してきた相場はラインで跳ね返されやすくなります

上図では、逆行してきたローソク足がラインに跳ね返され、長いヒゲができています。この相場が跳ね返されるのを確認して、すなわちロールリバーサルを見届けて「買い」のエントリーを行えばより精度が上がります。

この場合、次のローソク足がスタートしないと、前のローソク足がラインに跳ね返され長いヒゲが確定したかどうかを判別できないため、実際の買いポイントは次のローソク足のスタート地点になります。

エントリーポイント②はエントリーポイント①に比べ安全である反面、ブレイク後に相場が逆行しなかった場合はエントリーチャンスを逃してしまうデメリットがあることを認識しておくべきです。

エントリーポイント①がよいか②がよいかは、相場に対する考え方により異なります。
多少のリスクを負っても積極果敢に攻めたい方は①、エントリーチャンスが減っても安全にトレードしたい方は②が向いているでしょう。

3.2 利益確定と損切り

サポートライン・レジスタンスラインのブレイクでエントリーした場合の利益確定と損切りについて考えてみましょう。

下図は、上でエントリーについて説明したのと同じ図です。この例では、ブレイクを見極めてから買いのエントリーを行ったのでしたね。

fxサポートライン利確と損切りの図

利益確定ポイントの見極め方

まず、利益確定ポイントの見極めですが、これは視野を広く持ち、複数の視点を絡めて考えることが必要で、次のポイントが利益確定ポイントの候補になります。

①トレンドが消滅するポイント
トレンドラインの傾きがなくなることから判断
高値・安値の切り上げ・切り下げができなくなることで判断
ダブルトップ・ダブルボトム、ヘッドアンドショルダーなどトレンド転換のチャートパターンから判断

②上昇トレンドが継続していても、上位の時間足(長い時間足)のサポレジラインがあるポイント 上位時間足のラインで相場が止まる可能性が高いことから判断

この図の場合では、買いエントリー後に上昇トレンドライン①②③の角度が次第に浅くなり、横倒しになってきています。したがって、上昇トレンドが消滅してきた可能性があります。さらに、高値の切り上げもできなくなったことから、上昇トレンドは一旦終了すると考えてよさそうです。
以上から、高値の切り上げができなくなったポイントで、利益確定を行っておくべきです。

fxサポートライン利確と損切りの図

損切ポイントの見極め方

一般的に損切りポイントは、エントリーの根拠が崩れてしまうポイントに置きます。

上図の相場では、「レジスタンスラインを上にブレイクしたこと」がエントリーを行う根拠です。したがって、「レジスタンスラインを上にブレイクしたこと」の根拠が崩れてしまうポイントが損切り地点になります。
そして、「レジスタンスラインを上にブレイクしたこと」の根拠が崩れてしまうのは、相場が逆行してレジスタンスラインの下に戻ってしまった場合です。
以上から、損切りポイントは、レジスタンスラインの少し下の位置に置きます

4. まとめ

fxサポートラインのまとめ画像


【サポートライン・レジスタンスラインの役割・引き方】
●サポートラインはFX相場で下値を支持する価格帯、レジスタンスラインは上値を押さえる価格帯である
●ラインの引き方は、相場で①高値の複数点同士を結ぶ、②安値の複数点同士を結ぶ、③複数点を結べなくても高値・安値の1点だけに引く
●サポートライン・レジスタンスラインは、支持帯・抵抗帯で一定の値幅を持った帯であるため、初めはアバウトに引き後で調整する
●ブレイク後には、サポートラインがレジスタンスラインに、レジスタンスラインがサポートラインに役割転換する(サポレジ転換・ロールリバーサル)
●ブレイクの見極めは、ローソク足がラインを超えて確定することにより行う
●サポートライン・レジスタンスラインは、短期足より長期足に引いたライン、また、回数多く跳ね返したラインの方が信頼性・重要度が高い

【実戦におけるサポートライン・レジスタンスラインの活用】
●サポレジブレイクの場合のエントリーポイントは、①ローソク足がラインを超えて確定したポイント、②ロールリバーサルを確認できたポイントのいずれか
●利益確定ポイントは、①トレンドが消滅すると判断されるポイント、②上位足のサポートライン・レジスタンスラインが走っているポイントなど、複数の視点から判断する
●損切りポイントは、エントリーの根拠が崩れたポイントで、具体的には、相場が逆行してサポートライン・レジスタンスラインを再び割り込んだ地点

サポートラインとレジスタンスラインは、多くのトレーダーが注目する相場の節目、すなわちトレードにおける重要なポイントです。FX相場は、サポートラインやレジスタンスラインによって大きく影響を受け、その結果トレンドが発生したり逆に転換したりするなど、その方向性が変化してしまうケースも多くあります。

したがって、サポートライン・レジスタンスラインの意味や役割を理解し、その活用方法をマスターしていけば、FXトレードの重要な節目ポイントで非常に大きな役割を担ってくれることは間違いないといえます。

みなさんもこれを機会に、サポートライン・レジスタンスラインを用いたライントレードをしっかりと勉強してマスターしてください。

この記事のライター

三原怜の写真

三原怜

私は、以前地方自治体に勤めていましたが、退職してFXトレーダーに転向しました。トレード歴は、通算で約10年間になります。 トレーダーになった動機は、相場が人間心理の凝縮された生き物のように思え、その神秘的なベールを、テクニカル分析などの手法で読み解いていく面白さを知ったからです。 みなさんも自分なりの角度から、ぜひ相場に挑戦してみてください。