FXのpips(ピップス)とは?為替レートの最小単位を理解しよう!

2019.03.14

FXを始めたばかりの初心者の方は「pipsって何?」と疑問に思われているかもしれませんね。
pipsとはFX特有の単語で、非常に便利な単位です。

このpipsの仕組みをきちんと理解すれば、損失や利益計算がカンタンにできます。
FXで利益を上げるためには、資金管理が重要ですから、pipsによる損益計算は大切なスキルです。

そこで、このコンテンツでは、pipsの基本やメリットまで詳しく説明しています。

FX初心者でもコツさえつかめば、難しいものではありませんから、ぜひマスターしましょう。

1. pips(ピップス)とは

pipsとはの画像

pipsとは通貨の最小単位のことです。

pipsは「ピップス」、「ピプス」と発音し、「今日は15pips儲けた」というように使います。

FXは、円やドル、ユーロなどさまざまな通貨が売買されています。
しかし、取引をするときに各国の通貨単位が使われていたら、非常にややこしいですよね。
そのため、全通貨で共通の単位としてpipsが使われています。それでは詳しく、どこの値がpipsを指すのか見ていきましょう。

1.1 ドル円・クロス円の場合pips

pipsはそれぞれの通貨の、最小通貨単位の100分の1です。

まず日本円の場合で見てみましょう。

日本円の最小通貨単位は1円なので、【1pips = 0.01円】となります。
0.01円は1銭なので【1pips = 1銭】ですね。

以下の画像をご覧ください。

ドル円のpipsの図

ドル円での場合ですが、売値の113.16円の小数点第2位がpipsになるので、「6」の数字が1pipsです。
そして、買値の113.183の小数点第3位である「3」が0.1pipsとなります。

上記は小数点第3位まで表示されていますが、FX会社によって小数点以下何桁まで表示するか異なります。

ドル円とクロス円(米ドル以外と日本円の通貨ペア)の場合、pipsは小数点第2位で【1pips = 0.01円】と覚えておきましょう。


以下に日本円がからむ場合の、代表的な通貨ペアを表にまとめてみました。

通貨ペア1pips
米ドル/円0.01円
ユーロ/円0.01円
英ポンド/円0.01円
豪ドル/円0.01円

1.2 ドルストレートの場合のpips

続いては、ドルと他の通貨とのペア(ドルストレート)を見ていきましょう。

pipsは最小通貨単位の100分の1でしたね。
ドルの最小通貨単位はセントなので【1pips = 0.01セント】です。
1ドル = 100セントなので、【1pips = 0.0001ドル】です。

以下の画像はユーロドルの場合です。

ユーロドルのpipsの図

売値の1.13430米ドルの小数点第4位である「3」の数字が1pipsです。
そして、買値の1.13447米ドルの小さく書かれている、小数点第5位の「7」が0.1pipsとなります。
ドルストレートの場合は【1pips = 0.0001米ドル】と覚えておきましょう。

代表的な通貨ペアを以下にまとめてみました。

通貨ペア1pips
ユーロ/米ドル0.0001米ドル
英ポンド/米ドル0.0001米ドル
豪ドル/米ドル0.0001米ドル
NZドル/米ドル0.0001米ドル

1.3 トレード結果を比較する共通の単位pips

また、pipsは、FXトレードの結果(パフォーマンス)を比較する場合にも用いられます

例えば、ドル円で1,000万円の取引をしているAさんと、100万円の取引をしているBさんがいたとします。
2人とも1万円の利益をだしたとすると、Aさんは0.1%、Bさんは1%の利回り(資金に対する収益の割合)です。
Bさんの方が効率よく利益をだしていますね。 
このように、同じ1万円の利益でも運用資金によって意味合いが違ってきます。

この例をpipsで表すと以下のとおりです。

運用資金利益pips(利益)
1,000万円1万円10pips
100万円1万円100pips


このようにpipsは、トレード成績の比較がしやすいので共通の単位として使われています。

2. pipsの利益計算

pips利益計算の画像

それでは、実際にpipsを使って利益の計算をしてみましょう。

以下のチャートは米ドル円(USD/JPY)です。

ドル円pips利益計算n

例えば、112.130円で1万通貨を買って、112.955円で売ったとします。
112.955円 – 112.130円 = 0.825円
0.825円 = 82.5pipsなので、これを以下の計算式で考えます。

【取引数量 × 獲得pips幅 = 利益】

10,000通貨 × 82.5pips (0.825円) = 8,250円

となります。
このように、pips幅から簡単にいくら利益がでたのか計算できます。

2.1 pipsと損益の関係性

ここまでpipsでの利益計算方法など解説してきましたが、FX初心者の方に分かりやすいようにドル円の場合のpipsと損益の関係性を以下の表にまとめてみました。

通貨量1pips10pips100pips
1通貨0.01円 = 1銭0.1円 = 10銭1円
100通貨1円10円100円
1000通貨10円100円1,000円
1万通貨100円1,000円10,000円
10万通貨1,000円10,000円100,000円


すべて覚えようと思うと大変なので、1万通貨の取引を覚えておけば、10倍したり10分の1にしたり、計算できます。

2.2 ドルストレートの損益計算方法

一方で、円がからまないドルストレートの場合、損益額を日本円に計算する必要があります

以下のチャートはユーロ米ドルのものです。

ユーロドルpips利益計算new

1.14475ドルの時に1万通貨買って、1.15135ドルの時に売ったとします。

1.15135米ドル – 1.14475米ドル = 0.0066米ドル
0.0066米ドル = 66pips

66pipsって日本円の利益だったらいくら?って思いますよね?
この場合、通常の利益計算に「ドル円」のレートをかけなければいけません。

仮に、このときのドル円のレートが113.15円だったとします。

1万通貨 × 66pips × 113.15 = 7,467.9円

【取引数量 × 獲得pips幅 × その時のドル円のレート = ドルストレートの利益】

このようにドルストレートの取引でも、ドル円相場次第で損益金額が変わってきます
たとえ円がからまないトレードの場合でも、ドル円のレートを必ず見ておきましょう。

3. pipsで資金管理を考える

pipsで資金管理の図

多くのトレーダーたちは、資金管理をpipsで考えます
先ほども説明しましたが、pipsの方が取引の管理や比較をしやすいからです。

また、FXは欲との戦いでもあります。

頭では【ルールを守ることが大切だ】と理解していても、いざトレードをすると、
「今日は、○○円稼ぐぞ」
「ここで損切りをしたら、○○円失ってしまう」
などと考えて、ルールを守れなくなってしまいます。

特にFX初心者ほど、画面上に表示される利益や損失に、一喜一憂してしまうのではないでしょうか?

ベテランのトレーダーたちが、利確や損切りのポイント、あるいは損益などを、金額ではなくpipsで決めるのは、管理しやすいという側面と平常心を保つ側面があるためです。

私自身も、日々のトレードをpipsで管理するようになり、少しずつルールを守れるようになったと思います。
具体的には、下図のように勝ち負けをpipsで記録し、金額は週末だけまとめるようにするところから始めました。


fx資金管理の図


また、ひとつのトレードでは、金額で考えるのをやめて、全てをpipsで計算するようにしました。

こうすることで、メンタルにかかる負荷を少なくし、トレードルールを徹底することだけに集中するようにしています。

このようにpipsで資金管理を考えたほうが、取引の結果がわかりやすく、かつ金額に対する意識も少なくなるので、ぜひ取り入れてみてください。

4. pipsのまとめ

pipsまとめ画像

今回のポイントのまとめです。

・pipsは全通貨共通の単位
・円が絡む場合【1pips = 0.01円 = 1銭】
・ドルストレートの場合【1pips = 0.0001ドル】
・トレード成績にpipsを使うと比較しやすい
・pipsを基準にすると分かりやすく、メンタル面も楽

pipsはかなり頻繁に出てくる単位です。

ここで学んだことを、しっかり覚えていれば難しくはありません。
pipsを正しく理解し、使えるようになりましょう。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」