ロスカットとは?仕組と計算方法を理解し強制決済を回避しよう!

2019.01.14

これからFXを始めようと思っている方に、資金管理で最も重要となるロスカットについてお話をしたいと思います。
ロスカットとは、投資資金以上のマイナスが出るのを防ぐための仕組みです。
FXでは、少ない資金にレバレッジをかけた取引ができるので、大きな損失がでる可能性があります。ロスカットはそれを防いでくれる、大切なシステムなのです。

FXで成功するには、自分自身でしっかりとリスク管理をする必要があります。
このコンテンツではロスカットの仕組みから、ロスカット値の計算方法、ロスカットにならないためのポイントまで具体的に説明しています。

ここでしっかり読んで頂ければ、どうすればロスカットを回避できるか理解でき、あなたの大切な資産を守れるようになります

1.ロスカットとは?

ロスカットの仕組み画像

ロスカットとはFX取引中に、一定額以上の損失が出てしまった場合に、強制的に執行される決済システムのことです。

ロスカットされると、これまで保有していたポジションが全て決済されます
ポジションとは現在取引中の状態のことをいいます。
つまり、「買い」取引を行なっていたら全て売られてしまい、逆も同様というこです。
ロスカットされてしまうと、資金が十分活用できていないうちに資金が減ってしまうことになり勿体ないですよね。

FXは外貨貯金と違って、少ない資金(証拠金といいます)にレバレッジという仕組みを使って、証拠金よりも大きな取引ができます
そのため、マイナスが発生する可能性があります。
多くのトレーダーから悪いイメージを持たれがちなロスカットですが、実はトレーダーが資金以上の損失を出さないよう資金を守ってくれる大切な仕組みなんですね。

しかし、ロスカットが発生する時はすでに損失がでているということなので、ロスカットをいかに回避するかが大切になってきます。

1.1 ロスカットの具体例

それでは、ロスカットがどうすれば発生するのか具体的に例を挙げてみていきましょう。

例えば、1ドル100円の時にFX口座に12万円を預け入れたとします。
そのうち取引に必要な5万円(必要証拠金)を使用し、1万ドルの取引をすると(レバレッジ20倍)余剰金が7万円となります。
ロスカット基準を証拠金維持率100%にしている場合、ロスカットは余剰金がなくなる時点で発生します。

この場合は余剰金の7万円が、どれくらいの値動きでなくなるのか計算すれば、いくらの価格でロスカットになるか分かります。

FXロスカット具体例図

ドル/円で1万ドルの取引なので、1円相場が動くと1万円の損益になります。
ということは、7円値下がりし1ドル93円になったとすれば、7万円の損失で余剰金が0になりこの時点でロスカットになってしまいます。

2. 証拠金維持率

証拠金維持率画像

証拠金維持率とは証拠金の残高が必要証拠金の何パーセントあるか示したもので、この証拠金維持率によってロスカットが発生するタイミングが決まっています。
その基準はFX会社によって異なります。

証拠金維持率には計算式があり、その方法は以下になります。

【有効証拠金(証拠金から損益を加減算)÷必要証拠金×100=証拠金維持率】

例えば口座に証拠金8万円を入れ、1ドル=100円の時にレバレッジ25倍で1万ドルのポジションを持つとします。 必要証拠金は4万円になります。

有効証拠金8万円 ÷ 必要証拠金4万円 × 100= 200%

この場合の証拠金維持率は200%です。

その後、相場が1ドル=96円まで下がったとします。
1ドル=100円のときに1万ドルの取引の場合、1円動くと1万円の損益になるので、この場合の含み損は4万円となります。
含み損とは、まだ売買を決済していない状態での損失のことで、現時点でこれだけ損していますということです。

有効証拠金(8万円ー含み損4万円)÷必要証拠金4万円×100=100%

証拠金維持率は100%となり、証拠金維持率100%を基準にしているFX会社だと、ロスカットが発生します。

FXロスカット証拠金維持率図

しかし、コンピューターで自動的に執行するため、急激な為替の変動で間に合わない場合もあり、証拠金がなくなるだけでなく借金になってしまう可能性もあります。

3. FX会社により異なるロスカットライン

ロスカット基準画像

ロスカットが発生するタイミングはFX会社により異なります
最も多い基準は100%50%です。

FX会社コースロスカットライン
GMOクリック証券証拠金維持率が80%を下回った場合
FXトレードファイナンシャル証拠金維持率が100%以下となった場合
DMMFX証拠金維持率が50%以下になった場合
外為オンライン【L25 R/ L25Rmini コース】証拠金維持率が100%を下回った場合
外為オンライン【L25 / L25mini コース】証拠金維持率が20%を下回った場合
YJFX!証拠金維持率が50%を下回った場合
外為ジャパン証拠金維持率が60%以下となった場合
SBI FXトレード証拠金維持率が50%を下回った場合
ヒロセ通商証拠金維持率が100%を下回った場合
FXプライム by GMO証拠金維持率が80%を下回った場合
アイネット証券【アイネット25Gコース】証拠金維持率が100%を割った場合
アイネット証券【アイネット25コース/
アイネット25Sコース】
証拠金維持率が15%を割った場合
JFX証拠金維持率が100%を下回った時点
FXブロードネット【ブロード25Sコース】証拠金維持率が100%を下回る時点
FXブロードネット【ブロード25MCコース】証拠金維持率が20%を下回る時点
FXブロードネット【ブロード25コース】証拠金維持率が20%を下回る時点
FXブロードネット【ブロード20コース】証拠金維持率が8%を下回る時点
FXブロードネット【ブロード1コース】証拠金維持率が1%を下回る時点
ひまわり証券証拠金維持率が100%を下回る時
マネーパートナーズパートナーズFX証拠金維持率が40%以下の場合
マネーパートナーズパートナーズFX nano証拠金維持率が100%以下の場合
セントラル短資FX証拠金維持率が100%を下回った時点
*情報取得日:2018年10月3日


例えば、ロスカット水準が20%だとロスカットになりにくいので、その分資金を多く活用できます
ただ、ロスカットされた時には、ロスカット基準100%よりも手元に残る証拠金は少なくなってしまいます。

FX口座を開設する際は、各FX会社のロスカット基準も必ず確認しましょう。
証拠金維持率の計算は難しそうに思うかもしれませんが、各社取引ツールで確認できるようになっています。
取引を行なっている際にリアルタイムで自動計算してくれるので、確認するようにしましょう。

4. ロスカットレートの計算方法

fxロスカットレートの計算画像

上記で証拠金維持率の計算方法については、ご理解頂けたかと思います。
続いて、実際にどのくらいの為替レートが下がれば、ロスカットされるのか算出する方法を見てみましょう。
事前にロスカットレートを把握しておくのは、ロスカットを回避するためにも大事なことです。

計算式は以下です。

ロスカットまでの値幅=[有効証拠金ー(必要証拠金×ロスカットライン)]÷通貨保有数

例えば、1ドル=110円のときに口座に証拠金10万円を入金し、レバレッジ25倍で1万通貨を購入したとします。
このとき、必要証拠金は4万円になり、ロスカットラインが50%のFX会社の場合は

[10万円-(4万円×50%)]÷1万通貨=8円

となります。
1ドル=110円で買いのポジションを持ったので、
110円ー8円=102円
となり、為替レートが102円になったときにロスカットされます。

もし、1万通貨ではなく3万通貨を買うとすると、必要証拠金は12万円(レバレッジ25倍)になります。
口座に20万円入金したとし、ロスカットラインが50%の場合だと

[20万円-(12万円×50%)]÷3万通貨=4.6円
110円-4.6円=105.4円

となり、為替レートが105.4円になったときロスカットされます。

これで、どのくらいレートが動けばロスカットになるか、具体的な数字を算出して頂けるようになったかと思います。

しかし大切なのは、ロスカットレートを気にしないといけないような、ハイリスクな水準でのトレードを初心者の方はしないことです。

5. 追証とは?

追証金の画像

追証(おいしょう)とは追加証拠金のことで、含み損が発生して必要証拠金が不足した場合に、追加で入れる証拠金のことです。

追証がかかると、とても短い期間(翌営業日終了何時間前など)が設定され、それまでに追証を入れる必要があります。
FXは少額の資金にレバレッジを使って、証拠金の何倍もの取引が行えます。
そのため、常に取引金額の4%の証拠金を口座に入れておかなければいけません。
ということは、証拠金維持率を100%以上に維持しておく必要があります。

もし、証拠金維持率が100%を切って追証が発生した場合には、それを知らせるマージンコールがあります。 

その場合
・追証を入金してポジションをキープする
・ポジションの一部を決済し、証拠金維持率を回復させる
もしくは
・ロスカットをして、取引を決済する
必要があります。

急いで資金を借りたりして追証用意しなければいけないため、追証=借金というイメージがあるかもしれません。
追証は借金ではありませんが、十分に資金に余裕を持ってFX取引をする必要があります。

6. ロスカットを回避するために

ロスカット回避画像

ロスカットになるということは、資金管理が甘いということです。
FXで長く利益を上げ続けていくには、ロスカットが起こらない水準で余裕をもってトレードを進めていく必要があります。

FX初心者の方がロスカットを回避するために、いくつかポイントを紹介しますね。

6.1 損切ラインを決めトレードルールとする!

ロスカットは説明したとおり、まずマージンコールが来てから執行されます。
マージンコールもロスカット同様、FX会社により設定が異なりますが、証拠金100%を切ると警告がきます。

その時点で、自ら損切りをすれば大きな損失を防ぐことができます。
もしくは、何%の損失がでたら損切りをすると事前にラインを決めておき、大きな損失になる前に、損失を確定しましょう。
そしてそれを、トレードルールとしましょう!
自分の資金を守りながらFXトレードをする上で、明確なトレードルールを持つことが、非常に大切です

「早く利益を出したい」と考える人ほど、ルールを守れずロスカットに遭いやすい傾向があります。
損切りルールを決め、損失がでているにも関わらず、「また戻るだろう」と期待を持つ気持ちも分かりますが、それがさらに損失を出すことになりかねません。
感情に流されずルールをしっかりと守ることが、FXで成功するためにはとても重要です。

6.2 証拠金を増やす

ロスカットは証拠金の割合で発生するので、マージンコールが来た時点で追証を入れ、証拠金を増やせば確かにロスカットは回避できます。
しかしこの方法では、現時点でロスカットを防げたとしても相場が好転するかは分かりません。
またこの増資を繰り返していると、理性を失いギャンブルのような感覚に陥る可能性もあります。

ロスカットを回避するために増資するのではなく、ロスカットが発生しにくいトレードスタイルで取引しましょう。
そのためには、余裕のある資金運用を心掛けましょう。

7. ロスカット回避 まとめ

FXロスカットまとめ画像

今回はリスク管理の要「ロスカット」について解説しました。
パラグラフごとにポイントをまとめてみました。

【ロスカットとは?】
・ロスカットは一定額以上の損失が出た場合に強制的に執行される決済のこと
・ロスカットされると、保有していたポジションが全て決済される

【証拠金維持率】
・ロスカットが発生するタイミングは証拠金維持率で決められる
【有効証拠金(証拠金から損益を加減算)÷必要証拠金×100=証拠金維持率】

【FX会社により異なるロスカットライン】
・ロスカットラインはFX会社により異なる
・取引ツールで証拠金維持率の自動計算をしてくれる

【ロスカットレートの計算方法】
・ロスカットレートを把握しておこう
[有効証拠金ー(必要証拠金×ロスカットライン)]÷通貨保有数=ロスカットまでの値幅

【追証とは?】
・追証とは追加で入れる証拠金のこと
・追証が発生すると入金もしくは決済する必要がある

【ロスカット回避するためには】
 ・損切ラインを決めてトレードルールとし、しっかり守る!
 ・証拠金を増やす

ロスカットをしっかりと理解すれば、ロスカットを防ぎ自分の資産を守ることができます。
資金に余裕を持ったトレードをし、FXで安定して勝てるようになりましょう

この記事のライター

FX比較ナビ BY WX 事務局の写真

FX比較ナビ BY WX 事務局

FX比較ナビ BY WX の事務局が執筆しています。FX初心者への価値提供をモットーとして、トレーダーから提供されたノウハウと各FX会社の最新情報収集により、できる限り根拠を持った情報を読者へ届けるべく記事を執筆しております。

◆ FX初心者におすすめのFX会社をご紹介

WXでは、初心者にオススメのFX会社として、「デモトレード可」「少額投資可」「低スプレッド(ドル円)」「スリッページ率公表」「取引ツールの利便性」「サポートの充実度」の6つの項目を重視しています。そんな5つの項目でWXが高水準だと判定したFX会社をランキング形式でご紹介します。口座を開設する時の参考にしてください。

FX会社デモトレード取引単位スプレッド
(ドル/円)
スリッページ率公表取引ツールサポート
YJFX!1,000通貨0.3銭24時間
SBIFX1 通貨0.27銭平日9時~17時
FXトレードファイナンシャル1,000通貨0.3銭平日8時~17時
DMMFX1万通貨0.3銭24時間
GMOクリック証券1万通貨0.3銭24時間
FXブロードネット1,000通貨0.3銭平日9時~17時
JFX1,000通貨0.3銭平日8時~20時
ヒロセ通商1,000通貨0.3銭24時間

FX初心者におすすめのその他のFX会社