【フラッグとは?】上昇・下降フラッグの見極め方と実践

フラッグは、FX相場で上昇または下降トレンドの途中に現れ、その後の相場展開を暗示してくれる重要なチャートパターンです。
フラッグのパターンを覚えて実戦で使えるようになると、FXトレードの戦績が飛躍的にアップしていきます。

今回は、フラッグの基本的なパターンを紹介し、実戦で活用するためにエントリーや利益確定ポイント、さらに損切の方法を説明します。

1. フラッグ(上昇・下降フラッグ)とは?

FXのフラッグとはの画像

まず、フラッグの基本的な学習から始めましょう。

1.1 フラッグとは

フラッグは、FXの相場に現れる長方形か平行四辺形のような形をしたチャートパターンです。

FXフラッグとはの図

相場の高値同士を結んだラインがレジスタンス(抵抗)になり、安値同士を結んだラインがサポート(支持)として働いているような形で、その間に挟まれた四角形部分をフラッグと呼びます。
そう言われてみれば、細長い旗のような形をしていますね。

このフラッグは、上昇または下降トレンドの途中に現れるのが特徴です。したがって、相場の天井や底にはめったに出現しないと覚えておいてください。

フラッグが発生する原因は、トレンドの途中で一時的に「売り」と「買い」の力が拮抗して、ボックスの中を往復する状態となるからです。
また、トレンドの途中に現れるということは、フラッグの状態が終わると元のトレンド方向にブレイクしていく(元のトレンドに戻る)確率が高いのです。

1.2 上昇フラッグと下降フラッグ

フラッグの形は2つあり、上昇相場の途中に現れるもの「上昇フラッグ」下降相場の途中に現れるもの「下降フラッグ」と呼びます。

【上昇フラッグ】


FX上昇フラッグの図1
FX上昇フラッグの図2
FX上昇フラッグの図3

【下降フラッグ】


FX下降フラッグの図
FX下降フラッグの図2

【大上昇フラッグ(黄枠)の中に2つの小上昇フラッグがあるパターン】


FXフラッグの図7
フラッグのパターンまとめ

・フラッグは、上昇または下降トレンドの途中に現れるチャートパターン
・上昇相場の途中に現れるものを「上昇フラッグ」、下降相場の途中に現れるものを「下降フラッグ」と呼ぶ
・フラッグは、やがて元のトレンド方向にブレイクする確率が高い


2. フラッグの実践

FXフラッグの活用の画像

次は、今までに学習したことを応用して、フラッグを実戦で活用してみましょう。
なお、ここでは上昇フラッグの例をあげて説明しますが、下降フラッグの場合も考え方はほとんど同じです。

2.1 フラッグのエントリーポイント

【状況説明】
相場は、上下動を繰り返しながら高値を切り上げ、上昇してきました。上昇トレンドです。すると、相場はラインAの位置で1度跳ね返された後、ボックスの中を往復する動きを見せ始めました。典型的な「上昇フラッグ」ですね。
後は、どこでエントリーするか、そのポイントを見極めるだけです。

FXフラッグのエントリーポイントの図

エントリーポイント

エントリーポイントは2つあります。

①積極型のエントリーポイント
相場がフラッグの上限であるラインXを上に突き抜ければ(ブレイクすれば)、抜けたポイント(青〇)がエントリーポイントになります。

②安全型のエントリーポイント
フラッグでは、相場が上限ラインを抜けた後に引き返してくる場合(リターンムーブ)があります。この事例では、ブレイク後にレジスタンスラインXに押さえられ、フラッグの上限ラインまで戻ってきました。したがって、相場の波がフラッグの上限ラインに当たって上に跳ね返るポイント(緑〇)がエントリーポイントになります。


注意

相場がフラッグの上限ラインを「完成したローソク足」で確実に越えた、または跳ね返ったことをしっかりと確認してからエントリーすること



①積極型のエントリーポイント(青〇)では、うまくいけば大きな利益が狙えますが、時折ブレイクしたと思わせて引き返してしまうダマシが起きるためリスクがあります
一方、②安全型のエントリーポイント(緑〇)は、フラッグ上限のサポートラインに跳ね返されたポイントでエントリーするため、より安全確実です。しかし、リターンムーブが発生せず、相場の波がそのまま離れていってしまう場合には、エントリーチャンスを逃してしまうことになります。

2.2 フラッグの利益確定・損切の目安

FXフラッグの損切りの図

利益確定の目安

ブレイク後にレジスタンスラインAで跳ね返される可能性があるため、確実に利益を獲るなら、レジスタンスラインが利益確定ラインになります(図の青ライン)。
しかし、この水準ではあまり利幅がありませんね。せっかくトレンドに乗るからには、より大きな利益を狙いたいものです。

この場合、最終的にどこまで値が伸びるかの見当は、フラッグが始まる直前に上昇した値幅(ラインZからフラッグ上限ラインAまで・図の茶色ラインの長さ)が目安となります (N計算値=2度目の上昇幅は1度目の上昇幅と同程度)。
したがって、フラッグの下限から上に同じ値幅を見込んだ地点(図の緑ライン)が最終的な利益確定ラインとなります。

損切の目安

ブレイクするとみせかけて、逆行するダマシがあります。
上昇フラッグの場合は、フラッグの下限を値が下回ってしまうと、フラッグ自体が崩れることになるため、フラッグ下限ラインの少し下(赤ライン1)に損切ラインを置くのが理論的な考え方です。

しかし、損切をここまで待つと損失額が大きくなってしまいます。したがって、ブレイクすると見せかけて、値がフラッグのボックス内に戻ってきたら(オレンジライン2)、仕切り直しの意味で早めに損切するのもよいでしょう。

3. まとめ

FXフラッグのまとめ画像

【フラッグとは】
・フラッグは、上昇または下降トレンドの途中に現れるチャートパターン

【フラッグのパターン】
・上昇相場の途中に現れるものを「上昇フラッグ」、下降相場の途中に現れるものを「下降フラッグ」と呼ぶ
・フラッグは、やがて元のトレンド方向にブレイクする確率が高い

【フラッグの実践】
・エントリーポイントは、
①フラッグ上限をブレイクした時
②リターンムーブが跳ね返った時
・エントリーは、相場がフラッグ上限を「完成したローソク足」で確実に超えた、または跳ね返ったことを確認してから行う

・利益確定の目安は、
①フラッグの直近高値の水準
②フラッグ直前の上昇幅と同じ値幅を見込んだ水準

・損切の目安は
①フラッグ下限より少しずらした水準
②ブレイクせずにフラッグ内に戻ってきた時

フラッグは、トレンドの中間で発生する場合が多く、そのためブレイク後の波にうまく乗ればかなりの利益が狙えます。
しかし、ブレイクと見せかけて逆行するダマシも多いため、常に冷静さを保ちながら、相場の値動きしっかりと見極めることが重要です。
はじめから大きな利益を狙うのではなく、安全確実なトレードを心がけましょう

この記事のライター

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三原怜

私は、以前地方自治体に勤めていましたが、退職してFXトレーダーに転向しました。トレード歴は、通算で約10年間になります。 トレーダーになった動機は、相場が人間心理の凝縮された生き物のように思え、その神秘的なベールを、テクニカル分析などの手法で読み解いていく面白さを知ったからです。 みなさんも自分なりの角度から、ぜひ相場に挑戦してみてください。