【ダブルトップ・ダブルボトムとは?】トレンド転換の見方・実践方法

2019.01.11

今回は、FXチャートに現れるダブルトップダブルボトムについて解説します。

ダブルトップとダブルボトムは、FXの相場で比較的頻繁に現れる重要なチャート・パターンです。その形や意味、そしてなぜ現れてくるのかその理由を理解し、実戦で活用できるようになると、FXの戦績は飛躍的にアップしますよ。

ここでは、ダブルトップやダブルボトムに加えてトリプルトップトリプルボトムの基本的な学習を行います。そして、実際にFXでトレードする際のエントリーや利益確定、さらに損切のポイントを説明します。
難しくはないので、早くマスターするように頑張りましょう!

1. ダブルトップ・ダブルボトムとは?

fxダブルトップダブルボトムとは画像

まず初めに、ダブルトップとダブルボトムの基本的な事項から勉強していきましょう。

1.1 ダブルトップとは

ダブルトップは、FXの上昇相場に現れる文字どおり2つの頭(頂上)を持つ山の形(M字の形)をしたチャート・パターンです。

FXダブルトップダブルボトムの図1

上図のように、2つの頭の高さがほぼ同じ「左右対称型」以外に、高さが異なる次のようなパターンもあります。

FXダブルトップダブルボトムの図2

ダブルトップは、上昇トレンドが下降トレンドに変わる相場の転換点に現れやすいパターンとして覚えておいてください。
「左右対称型」「高値切り下げ型」は、相場が1回目の高値から少し下がり、その高値を越えようとして再度挑みましたが、越えることができずに再び押し戻された形なのです。
「高値切り上げ型」は、1回目の高値を越えることはできましたが、それを維持できず、すぐに押し戻されたものです。
この様子を見て、今まで買い方だった投資家で、「高値近辺は売りの圧力(下げの力)が強いようだから、簡単には越えられそうもない。方針転換して売りに回ろう。」と考える人たちが増えてきます。
そのため、このチャート・パターンから、相場が上昇トレンドから下降トレンドに転換していく可能性を予測できるのです。

実際のダブルトップは、綺麗な形で現れることはあまりないですが、比較的見つけやすいものです。

FXダブルトップダブルボトムの図3
FXダブルトップダブルボトムの図4

1.2 ダブルボトムとは

ダブルボトムは、上のダブルトップを逆にした形のチャート・パターンで、下降相場に現れます。
2つの底を持っていることからダブルボトムと呼ばれ、W字の形をしています。

FXダブルトップダブルボトムの図5

また、ダブルトップと同じように、2つの底の高さがほぼ同じ「左右対称型」以外に、高さが異なる次のようなパターンもあります。

FXダブルトップダブルボトムの図6

ダブルボトムは、下降トレンドが上昇トレンドに変わる相場の転換点に現れやすいパターンです。
結果的に安値の更新ができなかったことで、相場は、下降トレンドから上昇トレンドに転換していく可能性があります。
そのため、このチャート・パターンから、相場が下降トレンドから上昇トレンドに転換していく可能性を予測できるのです。

FXダブルトップダブルボトムの図7
FXダブルトップダブルボトムの図8

1.3 トリプルトップ・トリプルボトムとは

これまでのダブルトップやダブルボトムは、チャートの頭や底が2点でしたが、これが3点になったものをトリプルトップ(3点天井)トリプルボトム(3点底)といいます。

FXダブルトップルボトムの図9

上図では、それぞれの頭や底の位置が揃っていますが、その高さがそれぞれ違っているタイプのものもあります。

トリプルトップとトリプルボトムは、ダブルトップ・ダブルボトムと同じく、相場の転換点に現れやすいチャート・パターンです。ただし、ダブルトップ・ダブルボトムが形成された時点で、「3回目で越えられるかもしれない。」と考える投資家がまだ一定数いる状態だったのです。そして高値・安値越えに挑戦したにもかかわらず3回目もダメだったとなると、ダブルトップ・ダブルボトムに比べトレンド転換の可能性がより高くなるといえます。

FXダブルトップルボトムの図10
FXダブルトップルボトムの図11
注意

相場に方向性がなく、値動きが狭い範囲を往復するレンジ相場でダブル(トリプル)トップやダブル(トリプル)ボトムに似たパターンが現れることがありますが、これらはあまり意味がありません。
レンジ相場で現れた場合には、ほとんど利用できないため注意しましょう。


ダブルトップ・ダブルボトムのパターンまとめ

・ダブルトップ・ダブルボトムは、上昇から下降へ、下降から上昇への相場転換の可能性を教えてくれるサイン
・ダブルトップは上昇トレンドが下降トレンドに変わる相場の転換点に現れやすく、ダブルボトムは下降トレンドが上昇トレンドに変わる転換点に現れやすい
・チャートの頭や底が3点あるトリプルトップとトリプルボトムもあるが、意味や働きはダブルトップ・ダブルボトムと同じ
・レンジ相場でダブルトップ・ダブルボトムと似ているパターンが現れても、意味がないのでトレンドを待とう

2. ダブルトップ・ダブルボトムの実践

fxダブルトップダブルボトム実践画像

それでは、今までに覚えたことを応用して、ダブルトップ・ダブルボトムを実戦で活用してみましょう。
ここではダブルボトムの例をあげて説明しますが、ダブルトップの場合も考え方はまったく同じです。

2.1 ダブルトップ・ダブルボトムのエントリーポイント

FXダブルトップルボトムの図12

【状況説明】
相場は、トレンドラインであるXとZに挟まれた間を上下しながら下げてきました。下降トレンドですね。
すると、相場は、ラインAの位置で1度跳ね返された後、再び下がってきて同じラインAの位置で2番底をつけました。そして、そのラインAがサポート・ラインとして機能した結果、安値を更新できずに上がり始めました。
その後相場は、トレンドラインZを越えて上に行き、ダブルボトムが現われたのです。

エントリーポイント1

エントリーポイントは2つありますが、まず積極的に利益を狙いたい方用のエントリーポイントの説明です。 相場がトレンドラインZを上に突き抜けただけでは、まだエントリーはできません。 見極めは、相場がネックラインであるBを上に突き抜けるかどうかです。もし上に抜ければ、抜けたポイント(赤〇)がエントリーポイントになります。

注意

エントリーは、相場がネックラインを「完成したローソク足」で確実に越えたことを確認して行ってください。

エントリーポイント2

2番目のエントリーポイントは、より安全確実に利益を狙いたい方用のエントリーポイントの説明です。
ダブルトップ・ダブルボトムでは、相場がネックラインを抜けた後、しばしば引き返してくる現象(リターンムーブ)がみられます。この場合は、Yのレジスタンス・ラインに押さえられ、ネックラインBまで戻ってきました。ネックラインは、抜ける前はレジスタンスとして働きますが、抜けた後は逆にサポート・ラインとして機能します。
したがって、ネックラインに当たって上に跳ね返るポイント(黄〇)がエントリーポイントになります。

注意

エントリーは、相場がネックラインに跳ね返ったことを確かめてから(完成したローソク足で確認)行うようにしてください。


エントリーポイント1(赤〇)では、ネックラインを上抜けたとみせて引き返してしまうダマシが多くみられますが、うまくいけばかなりの利益が狙えます。
一方のエントリーポイント2(黄〇)は、ネックラインのサポートに跳ね返されたポイントでエントリーするため、より安全確実といえます。しかし、リターンムーブが必ず起きるという保証はなく、リターンムーブが来なければエントリーチャンスを逃すことになります。

2.2 ダブルトップ・ダブルボトムの利益確定と損切の目安

FXダブルトップルボトムの図13

利益確定の目安

利益確定は、ダブルボトムの2番底からネックラインまでの値幅(緑ラインの長さ)と同程度の値上がりを見込みます。したがって、利益確定はその目標額の少し手前、青〇のポイントに設定するとよいでしょう。

損切の目安

下降トレンドが上昇に転換するとみせかけて、そうならないダマシも発生します。
その時のために、損切ラインを直近安値の少し下(赤ラインの損切1)に置くのが普通のやり方です。ここまで値が下がれば、安値が更新されたことになり、上昇トレンドに転換するという前提が崩れてしまうからです。
しかし、より損失を最小限にするため、値が再びネックラインを割り込んでしまったら、ラインA~B間(赤ラインの損切2)で早めに損切する方法もあります。

3. まとめ

fxダブルトップダブルボトムまとめ画像

【ダブルトップ・ダブルボトムとは】
・ダブルトップ・ダブルボトムは、上昇から下降へ、下降から上昇への相場転換の可能性を教えてくれるチャート・パターン

【ダブルトップ・ダブルボトムのパターン】
・ダブルトップは上昇トレンドが下降トレンドに変わる相場の転換点に現れやすく、ダブルボトムは下降トレンドが上昇トレンドに変わる転換点に現れやすい
・チャートの頭や底が3点あるトリプルトップとトリプルボトムもあるが、意味や働きはダブルトップ・ダブルボトムと同じ
・レンジ相場でダブルトップ・ダブルボトムと似ているパターンが現れても、意味がないのでトレンドを待とう

【ヘッドアンドショルダーの実践】
・エントリーポイントは、①ネックライン超えた時、②リターンムーブが跳ね返った時のいずれかがおすすめ
・エントリーは、相場がネックラインを「完成したローソク足」で確実に超えたことを確認してから行おう
・利益確定の目安は、ダブルトップでは2番天井からネックラインまで、ダブルボトムでは2番底からネックラインまでのpips幅と同程度
・値動きが、ダブルトップでは直近高値を超えたら、ダブルボトムでは直近安値を超えたら損切りしよう


ダブルトップ上昇トレンドが下降トレンドに転換する場合に、また、ダブルボトム下降トレンドが上昇トレンドに転換する場合に現れるチャート・パターンです。
また、トリプルトップ・トリプルボトムも相場での意味あいは同じです。
大切なことは、これらチャート・パターンの形や意味、そしてなぜ現れてくるのかその理由を理解し、それをうまく活用してトレードで勝つことです。
そのためには、自分がトレードしている環境が、ダブルトップやダブルボトムが現れてもよい相場環境なのかどうかを考えながらチャートを見ることが重要です。
そして、日々のトレードの実践を振り返って反省し、うまくいかなかった箇所を軌道修正していくことが非常に大切です。
この気持ちを忘れないことで、トレード技術は大きく伸びていきます。

この記事のライター

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三原怜

私は、以前地方自治体に勤めていましたが、退職してFXトレーダーに転向しました。トレード歴は、通算で約10年間になります。 トレーダーになった動機は、相場が人間心理の凝縮された生き物のように思え、その神秘的なベールを、テクニカル分析などの手法で読み解いていく面白さを知ったからです。 みなさんも自分なりの角度から、ぜひ相場に挑戦してみてください。